先日、大木さんが拙作「飲鴆止渇」(東京創元社より電子書籍にて販売中)の考察を書いてくれた。非常に素晴らしい考察で、むしろ自分が言いたかったことを代わりに書いてくれたのでは…?どうしてこんなに文章を思い通りに操れないんだ…精進します。
さて、あんまり放置していてもよくないので、補記として飲鴆止渇の設定資料などをちょろっと公開しようかなと思います。
設定。
楽しいですよね!
飲鴆止渇って中国を舞台設定してるんですか?とよく聞かれるのですが、特定の国をモデルにしているというわけではありません。ただしもちろん取材した場所はいくつかあって、首都となる春柳城は北京、玉魚洞は岐阜県の白川郷、群馬県の八ッ場ダム、ブータンのワラカー村近辺とパロあたりを取材しています。
ここは傾斜きついから空港は作れないよなあとか、病院や寺院はもともと高台にあるはずだよなぁとか、寺院が開発でどこかへ移動してしまうのはいくら変化が激しい時代だと言っても難しいのでは?動かせないな、とか、ダムを作るときにここいらの地盤は大丈夫なのか?とか色々考えていたらいつのまにか地形が出目金になっていて、なにかの縁を感じましたね。
絵心があまりないので自分が想像しているよりも市街地が狭いのだが、よく考えたら東京の都心もさして広くない。このくらいの規模であるほうが現実的なのかもしれない。